だが実は私はそれではなくて、私が初めて聴いたきっかけは「レコード芸術」 の新譜評ではなしに、柴田南雄氏の記事だったと思う。確か高校入学?のお祝い に何か買ってやるといわれて、その記事に挙がっていた何枚かをリストアップ したと記憶している。と書いてきて思い出した。指揮者のミシェル・コルボに ついて(注:…の雑誌記事)だった。だから、ヴェスプロやフォーレのレクイエム もあったとおもう。父親が注文したレコード屋に「変わったもん聞きはります にゃな」と言われた、というのを覚えている。当時はだから、今で言う 「コルボの旧版」がほとんど唯一のレコードだっただろう。そのうち、 「ユルゲンス盤」「デヴィッド・マンロウ盤」「コルボの新盤」などがあらわ れた。そのどれもが「レコード芸術」誌で「推薦」をとったものだから「皆川 先生もこの曲には甘いなぁ」などとは思わずに、「すごい曲やなぁ」と改めて 思ったものだった。現在では「ガーディナー盤」「パロット盤」などが加わって いる。(すでに古いですか)
現在のCDの状況を良く知らないので、最新のことは皆さんのほうがよくご存じ だと思う。例のイタリアの古楽団体「コンチェルト」も、この曲をリリースした のだろうか。あ、それから、ガーディナーがサンマルコ大聖堂で演奏したLDは 目で見られ、ガーディナーの解説つきというありがたいものです。また、もしそう いうのが見当たらなければ、とりあえず我々が昔演奏したものを聴いておくとか。 (注:団員の予備勉強用に…ということです。)ご希望の方は、テープ係りまで お申し越し下さいませ。
目次へもどる