Regalino di Musica 第5回
   〜ささやかな音楽の贈り物〜
  教会ホールでの響きをお楽しみいただく演奏会です

−モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol. 15−


   C.モンテヴェルディ    マドリガル集(第4巻より)


     T.タリス       「エレミア哀歌」
             −The Lamentations of Jeremiah−


      鈴木憲夫        「祈祷天頌」


                 (アンコール)




【 Web 管理人の独り言 …練習雑感… 】

『エレミアの哀歌』

3〜4年前に(…と思っていたのですが、さらに1年前! 1992年の5月でした!) 1度取り上げた「エレミア」…、どちらかというと“ Return Match ”の感があり ます。 前回の演奏では、曲の全体像をつかみ切れぬ間に本番が終わってしまった ような印象が残っています。  前の経験者も結構残っていますので、今回こそは! …と意気込んで練習に入る、はずだったのですが。。。。

『2種類のうち、どちらの楽譜ですか?』
「あの、… Oxford University Pressの。」
『 Oxford から、2つ出ていんですよ。 一方は絶版ですけど。』
「え? あ… (^^; どこで区別するんですか?」
『パート配分が、T2声のと/A2声のとです。 T2声のが絶版ですが…』
「えと… が〜ん!!!前やったのがあぁぁ…」
という訳で、楽譜は全員調達し直し。 内声パートは、音の取り直しが必至です。 (;_;) “経験者がそこそこいるから、音取りまではスムースに…”などと目論 んでいたのが、あっという間に見込み違いに…。


『祈祷天頌』

祈祷とは祈りを声に出して唱えることです。原始の人々の天に向かって祈る 素朴な姿を通して、私は生命力溢れる作品を描きたいと思いました。 … (中略)… 我ながら牛歩遅々たるその仕事に少々呆れないでもありませんが、 5年間も私の内でこの音が鳴り、そして持続できたことにむしろ少々満足を覚え ないでもありません。 …(中略)… 古代の人々が素朴に願う祈りは現代の 私達にとってもまさに同じ祈りであるに違いありません。その祈りは普遍的で さえあります。
… 鈴木憲夫  音楽之友社 刊の楽譜、扉の言葉より抜粋。…
ヴォカリーズの多い(7〜8割?)曲ですが、「慣れ」の問題以上に「リズム感・ 変拍子」などの処理に悩まされそうです。 また、音のほうも『土俗的』『濃密な エネルギー感』という方向ですので、いつもの私達の音作りとは少し違う世界です。

さて、もう1つのトピックスは、この曲で共演デビューになる「専属鍵盤奏者」の 木下亜子さん。 共に練習を合わせ始めて、3ヵ月程度で本番になる訳で、どこまで “息の合った”演奏ができるか、これからの課題かもしれません。 ともあれ、 どんなピアノが鳴ってくれるか、楽しみではあります。


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