第66回 定期演奏会

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  モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol. 66

 

【 夕 公 演 】( 開演 16:30 ) 
◆ C. モンテヴェルディ   “ マドリガル集 ”より
 Su su Pastorelli vezzosi  さあ、さあ、愛らしい羊飼いの少年たちよ
 Ohimè il bel viso  ああ、美しい顔つきよ
 Zefiro torna e'l bel tempo rimena  春風が戻り、爽やかな季節をつれてくる
 
 
  ◆  W. バード  “ 4 声 の ミ サ ” より Kyrie / Gloria
 
 
 ◆ 千 原 英 喜  混声合唱とピアノのための『光のなかの貨物列車よ』より
 〈5〉  ( 詩:和合 亮一 )
 
 
  ◆  W. バード  “ 4 声 の ミ サ ” より   Credo  /  Sanctus
Benedictus / Agnus Dei
 

【 夜 公 演 】( 開演 19:30 ) 
  ◆ C. モンテヴェルディ   “ マドリガル集 ”より
   Quell augellin che canta あの歌う小鳥
   Si ch'io vorrei morire 本当に、私は死んでもいい
   Batto qui pianse バットよ、ここでエルガストは泣いたのだ
 
 
 ◆ 木 下 牧 子        混 声 合 唱 曲 集  『 う た よ ! 』
( 詩:まど・みちお )うたよ!/よかったなあ/もう すんだとすれば/おんがく/きこえてくる 
 
 
 ◆ 木 下 牧 子  混声合唱とパイプオルガンのための『光はここに』より
( 詩:立原 道造 ) 5. この闇のなかで / 6. アダジオ 
 
〜 ア ン コ ー ル 〜
 ◆ 木 下 牧 子    『どうしていつも』 ( 詩:まど・みちお )
 


  •   指 揮   : 当 間 修 一
  • ピアノ/オルガン: 木 下 亜 子
  •   合 唱   :京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時: 2020年 11月29日(日)
          夕公演: 16時 30分(開場 … 16時 )
          夜公演: 19時 30分(開場 … 19時 )

  • 会 場: 日本聖公会 京都聖ヨハネ教会

  • 入場料:
    前 売 券夕 / 夜
    いずれか1公演
    夕+夜
    両公演のとおし
     《 当日券 》
    一 般¥2,000 ¥3,300 各 前売+¥300
    学 生¥1,200 ¥2,000 各 前売+¥300
    高校生以下¥  500 ¥  800 (前売と同額)

Flyer; the 66th Concert
拡大画像をご覧いただけます
( PDF , 4.6 MB )


会場のご案内

京都市バス『河原町五条』バス停(徒歩約5分)
京 阪 本 線『清水五条』  駅 (徒歩約8分)

Map; Kyoto St.John's Church



  演奏曲目紹介



◆ C.モンテヴェルディ / 「マドリガル集」より

Su su pastorelli vezzosi
マドリガル集 第8巻より。編成は女声3声と通奏低音。3節からなる歌詞を1節ずつ同じ音楽で繰り返す有節歌曲形式。ホモフォニックな性格が強い作品です。 “さあ、さあ、さあ”、という呼びかけが印象的です。
Ohimè il bel viso
マドリガル集 第6巻より。イタリアの詩人フランチェスコ・ペトラルカの詩。ペトラルカの恋人ラウラの死に寄せたソネットから詩が取られています。 失った恋人への想いと嘆きが切々と歌われます。
Zefiro torna e'l bel tempo rimena
マドリガル集 第6巻より。同じくペトラルカの詩によります。爽やかな春の訪れを歌い始めますが、この曲もまた亡くなった女性のことを歌っています。
Quel augellin che canta
マドリガル集 第4巻より。小鳥のさえずりを恋の情熱に喩えた曲。小鳥の歌声が速いパッセージによって描かれ、軽やかで快活な曲になっています。
Si ch'io vorrei morire
マドリガル集 第4巻より。甘美で情熱的な詩のイメージが、そのまま音楽になっています。それだけに表現もアンサンブルも難しいのですが…。名曲が多い4巻の中でも代表的な作品です。
Batto qui pianse Ergasto
マドリガル集 第6巻より。通奏低音付きと指定があります。パストラーレ(牧歌劇)の一場面を思わせるような作品。恋人に逃げられた男の気持ちを歌った曲です。 途中に現れるソプラノの二重唱は後の7,8巻で多用される表現を彷彿とさせます。
(ベース 竹内 幹)

◆ W. バード / 4声のミサ

 作曲者のウイリアム・バードはヘンリー8世やエリザベス1世で知られる英国テューダー朝期に活躍したオルガニストであり音楽家です。  傑作の誉れ高い 3声、4声、5声のミサ曲が作曲されたのは 1592〜1595年頃と推定されています。 これは彼がロンドンを離れて、カトリック教徒の有力者であった ジョン・ピーター卿の住まいに近い、エセックス州に住んでいた時期に当たります。その中から今回お届けするのは 4声のミサ曲です。
 Kyrieの冒頭から、陰翳に富む曲調のなか静謐な祈りが深く心に沁み込んできます。  そして一転、Gloria、Credoでは力強く突き進んで行きます。各声部が同時に歌ったり、次々に高音へ駆け昇ったりと、劇的な表現は作曲者の信仰心の発露でしょうか。 英国国教会とカトリックが緊張関係にあった時代の中、宗派による典礼の違いなど超えた熱いものを感じさせてくれます。 そして遥かな高みからの光で満たされるSanctus。敬虔な、それでいて切ない讃歌とともに曲は終盤に向かいます。
 全曲を締めくくるAgnus Deiは静かに痛みに耐えるように進みます。「我等に平和を与えたまえ」の旋律は、ぶつかり、解決し、また軋み、 どこまでも続く生の苦悩をなぞるかのよう。しかしやがてそれも終わり、感謝と安らぎのうちに曲は閉じられます。
 ルネサンス期の多声音楽として傑出しているだけでなく、音楽史の中でひときわ輝きを放つ名曲です。
(テノール 笹川 馨)

◆ 千原 英喜 / 混声合唱とピアノのための 「光のなかの貨物列車よ」 より

 阪神淡路大震災と東日本大震災への祈念として作曲された「レクイエム第2番」と、和合亮一氏の詩による「光のなかの貨物列車よ」の全10曲で構成される 一連の曲集の中から、本日は「光のなかの貨物列車よ」の終曲〈5〉を演奏いたします。
 震災で傷ついた東北の地を夜通し走る貨物列車。何を思い、北へ、北へと一体何を運んでいるのか。震災への思いのみならず、人間存在への普遍的問いかけが込められた曲です。
(ソプラノ 和佐谷宏子)

◆ 木下 牧子 / 混声合唱曲集 「うたよ!」

 1995年に曲集として出版された本作品は、詩人 まど・みちおの5つの詩をもとに作曲され、技術的にはシンプルですが、しかし音楽的には 大人向けの深い味わいを持った曲が揃っています。 自然や動植物への賛歌、生きることへの前向きなエネルギーを感じさせる詩の世界を、 豊かなハーモニーで、時に爽やかに、時に力強く表現したいと思います。
(ソプラノ 和佐谷宏子)

◆ 木下 牧子 / 混声合唱とパイプオルガンのための 「光はここに」 より

 本作品は、詩人立原道造の詩から6編を選び、鎮魂歌・レクイエムとして作曲された組曲です。  昭和初期に活動し24歳で夭逝した詩人の、哀しいほどの「生」への憧憬が込められた詩を、木下牧子氏のスケールの大きな楽曲に乗せてお届けします。  本日は、組曲の中から5曲目と終曲の2曲を抜粋し、ピアノ伴奏で演奏いたします。
(ソプラノ 和佐谷宏子)



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