第61回 定期演奏会

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【後援】 京都府 ・ 京都市 ・ 公益財団法人日本イタリア会館 


 

 〜モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol. 61
 ◆C. モンテヴェルディ 
  《 モテット集 》
 主に向かって新しい歌を歌え
 主を畏れる者は幸いです
 主を讃えなさいエルサレムよ 
Cantate Domino a 2 
Beatus vir a 5 
Lauda, Jerusalem, Dominum a 5 
 
 
 ◆ - - - - - - - -  なつかしき珠玉の調べ ~音楽の源流 イギリスをたずねて~
   - スカボロー・フェア
  - ユー・レイズ・ミー・アップ
  - グリーンスリーヴス
  - 故 郷 の 空
 Scarborough Fair
 You Raise Me Up
 Greensleeves

 ※)原曲:"Comin' Thro' the Rye"
 
 ◆ 三 善 晃   合 唱 組 曲 『 五 つ の 童 画 』 (詩: 高田 敏子)
1.風見鳥 2.ほら貝の笛 3.やじろべえ 4.砂時計 5.どんぐりのコマ  
 
  〜 ア ン コ ー ル 〜
 ◆C. モンテヴェルディ  Cantate Domino, canticum novum 
 


  • 指 揮:  当 間 修 一
  • 伴 奏:  木 下 亜 子(チェンバロ、ピアノ)
  • 合 唱: 京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時: 2018年 6月24日(日)
            開演 … 18時 00分
           (開場 … 17時 30分)
     

  • 会 場: 【 京都文化博物館 別館ホール 】
    京都市営地下鉄「烏丸御池」駅から 徒歩 約3分。 
     

  • 入場料:     (前売)  (当日)
    •  一 般  ¥3,000 / ¥3,200
    •  学 生  ¥2,000 / ¥2,200
    • 高校生以下 ¥  800 / ¥1,000

Flyer; the 61st Concert
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( PDF , 2.9 MB )


◇・- ◇・- 演奏曲紹介 -・◇ -・◇

1)モンテヴェルディ / モテット集
 3曲ともモンテヴェルディがヴェネツィア・サンマルコ大聖堂の楽長に就任してから作曲された宗教作品です。

 「主に向かって新しい歌を歌え  Cantate Domino a 2 」
1615年に出版された作品集に所収。同声2声に通奏低音というシンプルな構成ですが、メリスマ、クイリスマといった技巧を多用し、2声の掛け合いが華やかで喜びに溢れた曲となっています。女声・男声どちらでも演奏できる曲ですが、今回は男声で演奏いたします。
 「主を畏れる者は幸いです    Beatus vir a 5 」
1640年出版の「倫理的・宗教的な森」に所収の作品。軽快なポリフォニーで始まり、5声が対話するように進んでいきます。曲の中盤、”irascetur=怒り”や”dentibus suis fremet=歯を鳴らす"といったところでは、マドリガーレやオペラのような劇的な要素も加わって、詩編の内容を音楽化しています。
 「主を讃えなさい、エルサレムよ Lauda, Jerusalem, Dominum a 5 」
モンテヴェルディ没後の1650年に出版された「ミサと詩編集」に所収。モンテヴェルディらしい軽快なリズムとグレゴリオ聖歌の定旋律の掛け合いが、「聖母マリアの夕べの祈り」を彷彿とさせます。この作品もマドリガーレのような手法による劇的な表現が随所に見られます。曲の終わりの詠唱では始まりと同じ構成に戻り、最後はtuttiで永遠を歌って曲は閉じられます。
 
当団ではモンテヴェルディ作品は無伴奏で演奏する事が多いですが、今回は久しぶりにチェンバロとともに演奏いたします。チェンバロの響きもお楽しみいただければと思います。 
(文責:竹内 幹)
 

2)なつかしき珠玉の調べ 〜音楽の源流 イギリスをたずねて〜
 イギリスは、いくつかの“音楽の源流”の中でも特に大切な1つではないでしょうか。
 私たちの耳に優しくなじみ、心をかき立てます。

 「スカボロー・フェア」(スカーバラの市<いち>)
1960年代、アメリカのデュオ「サイモンとガーファンクル」の演奏が有名ですが、17世紀頃から歌い継いがれたバラッドが元になっています。本日は、少し凝った構成のアカペラ編曲の演奏です。
 「ユー・レイズ・ミー・アップ」
2002年に「シークレット・ガーデン」という2人組(出身はアイルランドとノルウェー)が発表。最近の曲ですが、アイルランドの香りを色濃く感じます。自分の傍に在り、支え、勇気づけてくれるものへの感謝を歌います。
 「グリーンスリーブス」
あまりに有名なイングランド民謡。17世紀には既に“イングランドの誰もが知っている曲”でした。振向いてくれない女性への思慕を男声メロディーに乗せて、Bassパートが大活躍します。
 「故郷の空」
原曲は“Comin' Thro' the Rye (ライ麦畑で出逢うとき)”。“〜誰かさんが麦畑”の方が原詞に近いのですが、こちらは明治21年に「唱歌集」で発表された和製の歌詞です。 本日は、女声とピアノの掛合いがお洒落な編曲で、原曲の軽妙な風味が表現できればと思います。
(文責:西台 元)
 

3)三善 晃 / 合唱組曲「五つの童画」

三善晃(1933〜2013)が35歳だった1968年に作曲されました。不協和音や変拍子はもちろんのこと、大胆で斬新な書法がこれでもかと盛り込まれた大曲です。作曲者の人生でもっとも脂ののった時代の始まりを高らかに告げる作品とも言えましょう。
また、この曲ではピアノは合唱の伴奏の役割を遥かに超えて大活躍します。繰り返し出てくるミステリアスなカデンツァや雰囲気たっぷりの間奏部など聴き処がいっぱいです。
(文責:笹川 馨)
 



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