第60回 定期演奏会

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【後援】 京都府 ・ 京都市 ・ 公益財団法人日本イタリア会館 


 

 
 ◆ T. L. de ビクトリア  Quam pulchri sunt  - あなたの歩みは
  なんと優美なのでしょう
-
 
 〜モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol. 60
 ◆C. モンテヴェルディ  Lament  d'Arianna  - アリアンナの嘆き -
 
 
 ◆ 鈴 木  憲 夫  混声合唱組曲『愛を乞うひとたちへ』(詩: 塔 和子/鈴木憲夫)
T. 平 和 U. ドラマチックな出会い V. 愛を乞うひとたちへ W. 宇宙の塵となって・・・ 
 
 
 ◆ 信 長  貴 富 覚和歌子の詩による混声合唱曲集『 等 圧 線 』 (詩: 覚 和歌子)
1. 等圧線  2. からだ  3.   4. リフレイン
 
  〜 ア ン コ ー ル 〜
 ◆C. モンテヴェルディ  Cantate Domino, canticum novum 
 


  • 指 揮:   当 間 修 一
  • ピアノ:   木 下 亜 子
  • 合 唱: 京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時: 2018年 1月20日(土)
            開演 … 18時 00分
           (開場 … 17時 30分)

  • 会 場: 【 在日大韓基督教会 京都教会 】
      ◇阪急電車(京都線): 西院駅      - 徒歩 約5分
      ◇市バス/会社線バス: 西大路四条バス停 - 徒歩 約5分
      (四条通〜Joshin京都1ばん館前から佐井通を南へ、西側)
     

  • 入場料:     (前売)  (当日)
    •  一 般  ¥2,600 / ¥2,700
    •  学 生  ¥1,700 / ¥1,800
    • 高校生以下 ¥  800 / ¥  800

Flyer; the 60th Concert
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( PDF , 8 MB )


◇・- ◇・- 演奏曲紹介 -・◇ -・◇

「Quam pulchri sunt」
この曲のテキストは聖書の「雅歌」第7章から取られています。
「雅歌」は男女の愛の交歓を描き賛美する内容でかなり直接的な性愛の表現も含んでいます。教会の中では長い間聖書に相応しいかどうか様々な議論が交わされてきました。「聖書に収めるには相応しくない」「いや神と人間の愛を男女の愛にたとえたものだ」「いやいや教会と信徒との愛だ」といった具合に。
ビクトリアの音楽を聴くとそんなしかめ面の小難しい議論などどうでもよく思えます。
愛する女性を誉め心から賛美し続ける一途な心。曲調は春の日差しが注ぎそよ風が吹くようにどこまでも柔らかく優美です。
みなさまの心が愛と優しさでいっぱいになりますように。

(笹川 馨)
 

「アリアンナの嘆き」
「オペラ」のジャンルを確立したモンテヴェルディ。その2作目に発表された“アリアンナ”は残念ながら楽譜が失われ、今は上演が叶いません。ただ、作中のアリアを作曲者自身がマドリガーレに編曲して絶大な人気を博し、名曲として世に残りました。
アリアンナとテゼオ。馴染みのある呼び名では、アテナイの王子・テセウスと、クレタの王女・アリアドネ。ギリシャ神話「ミノタウロス伝説」です。
ミノタウロスを討つためクレタに向かうテゼオ。彼に出会い、恋に落ちたアリアンナは、迷宮へ赴くテゼオに剣と糸玉を密かに渡し、手助けします。その後、2人はアテナイへ向かうのですが…なんと途中のナクソス島で、アリアンナは置き去りにされてしまいます。
この場面が『アリアンナの嘆き』です。
悲痛な思い“いっそ死なせて…”から始まり、消せない恋慕、怒り、望郷。様々な激情に翻弄される彼女の独白を綴ります。
揺れ動く彼女の心をお伝えできればと思います。

(西台 元)

「愛を乞うひとたちへ」
本組曲は、「若い世代の人たちと<愛>について一緒に考えていける作品を」という思いのもと作られました。
1曲目は、皆がそれぞれ違う“かけら”であり、寄り添い1つになる。皆“かけら”を探して、壊れながらも丸くなって生きているのではないか、という思いが込められています。
2曲目は、実話を元に作られました。男女の出会い=ドラマチックとイメージしがちですが、隣にいる「そうしかならない人」との縁の不思議さもまた、ドラマチックであるのかもしれません。
3曲目で描かれる愛は、地上すべての生き物の物語です。命が消えたとしても、生きて紡がれた”愛の物語”はこの世に記憶され続けていると信じたい、という気持ちが込められています。
終曲は前曲の延長に当たります。人は思いがあるからこそ「人」であり、人であるからこそ思うことができる。「もし”死んだ後”、もう一度会いたいと思う人がいるのなら…」と今を生きる私たちへの問いかけのメッセージです。

(西台 倫子)

「等圧線」
本曲集は、覚和歌子さんの詩に作曲した4曲をまとめて、2012年に初演されたものです。
1曲目「等圧線」は、海という巨大な存在と、“わたし”の内部に潜む小宇宙、その間を行き来する心理の波が、三拍子のうねりの中で歌われます。  2曲目「からだ」は、ミニマル・ミュージック風のピアノのビートに乗って、スケールの大きな歌が広がります。  3曲目「F」は、おおらかに揺れ動くテンポが、揺れる若い心を表現しています。  4曲目「リフレイン」は、繰り返される素朴なメロディーに乗せ、雄大な時の流れを感じさせてくれます。
透明でどこか懐かしい言葉たちを、時に華麗な、また時に力強いピアノの響きとともに語ります。

(和佐谷 宏子)



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