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文化庁 |
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【後援】 京都府 ・ 京都市 ・ 公益財団法人日本イタリア会館 |
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生誕450年を今年迎える「クラウディオ・モンテヴェルディ」(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi, 1567年5月15日-1643年11月29日)。その連続演奏を行なっています。モンテヴェルディの傑作はオペラですし、宗教曲では何と言っても我々が言うところの「ヴェスプロ」、〈聖母マリアの夕べの祈り Vespro della Beata Vergine〉ではありますが、毎演奏会では、あまり演奏の機会がない、しかし歴史的にも重要なマドリガーレをその主な対象として連続演奏を行なっています。
毎回ルネサンスの名曲を楽しんでいただこうとするステージは、ルネサンス期最大の作曲家の一人、スペインのトマス・ルイス・デ・ビクトリアの作品から「エレミア哀歌(土曜日)」を選びました。 |
合唱団が選ぶ曲。今回は3つの作品を選んでくれました。それぞれにその世界を持った個性的な曲です。メッセージソングとしての内容も十分。どのような演奏で示してくれるか楽しみです。
今回は女声合唱を加えたいと思いました。それで、信長貴富さんの「世界中の女たちよ」です。実に高い興味と共感をもって、そして我が女声陣の熱き演奏をと期待してこの曲を選びました。
最後のステージは鈴木憲夫さんの名曲、「永訣の朝」。妹の死を目前にした宮沢賢治の思いを綴ったその詩に多くの作曲家が音楽を付けています。どの曲も、詩が持つ魅力を余すことなく表現するものとして評価されていますが、私にとってはその中でもこの曲はとても大事な「合唱曲」として刻み込まれているものです。1975年に作曲、その後42年という長い月日を経て、なおも生命を保っていることができているか?それは私をも試されていることなのかもしれません。無類の賢治好きであることを明らかにしている私ですが、その共感、実の感覚として音楽を作ることができるか、真摯に渾身の棒を振りたいと願っています。 指揮・音楽監督 当 間 修 一 |