第55回 定期演奏会
 −モンテヴェルディ 連続演奏シリーズ Vol.55−

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参加事業

 
【後援】 京都府 ・ 京都市 ・ 公益財団法人日本イタリア会館


 

◆ G. P. パレストリーナ Sicut Cervus 
◆   W.バード  Ave Verum Corpus 
 C.モンテヴェルディ
  《マドリガル集 より》
Non più guerra pietate
Stracciami pur il core
Ah dolente partita
- やめておくれ、もう戦いは - 
- この心を引き裂くがいい - 
- ああ、苦しいこの別離 - 
◆   鈴 木 憲 夫
 無伴奏混声合唱曲『 般若心経 』
◆   柴 田 南 雄
        『 追 分 節 考 』
◆   木 下 牧 子
 混声合唱組曲『 ティオの夜の旅 』 
祝 福 / 海 神 / 環 礁 / ローラ・ビーチ / ティオの夜の旅
♪ アンコール
 -   木 下 牧 子
 "いのちの木を植える" より『 木を植える 』 
 - C. モンテヴェルディ
 『 Cantate Domino canticum novum 』

  • 指 揮:   当 間 修 一
  • ピアノ:   木 下 亜 子
  • 尺 八:   川 崎 貴 久
  • 合 唱: 京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時:  2016年 1月 24日(日)
            開演 … 18時 00分
           (開場 … 17時 30分)

  • 会 場: 【 京都府立府民ホール  A L T I  】
    −京都市営地下鉄(烏丸線)「今出川」駅 出口6から南へ徒歩 5分

  • 入場料:      (前売)  (当日)
    •  一 般  ¥2,800 / ¥3,000
    •  学 生  ¥1,800 / ¥2,000
    • 高校生以下 ¥  800 / ¥  800

Flyer; the 55th Concert
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◇・- ◇・- ◇・- 演奏にあたって -・◇ -・◇ -・◇
 

「京都 C.モンテヴェルディ合唱団」
 第55回定期演奏会
  演奏にあたって

 
「合唱(音楽)活動は人生そのもの」との私のアプローチが、メンバーに対して 深く己自身との対峙を迫り、多岐にわたるレパートリー取得と更なる技術向上へと向かわせる多くの思いと時間とを負わせることになったと思います。
正直、平坦な道ではありませんでした。一定の演奏レベルを保ち、かつ向上していくことのモ チベーションを「心ある演奏」へのアプローチのみに求めるのは 確かに心許ないことなのかもしれません。しかしそれらは全て、演奏の充足感となって表われた時、それは音楽する揺るぎない喜びであり、そして又、人生における 活き活きとした活動の推進力となるのだとの私の確信です。

今年 5月、合唱団はこれまでの成果を問うべく、イタリアはモンテヴェルディゆかりの地、マントヴァへと演奏旅行を敢行する予定です。これまでの成果を 改めて問うことになる旅路です。今回はその一部の演奏曲目を含んでいます。
G.P.パレストリーナ「Sicut cervus (泉の水を求める鹿のように)」と W.バード「Ave Verum Corpus (栄えあれまことの御体)」は純粋ハーモニーを基本とした 教会音楽へのアプローチです。 C.モンテヴェルディの「マドリガーレ」(曲の内容は歌詞対訳を参考にご覧下さい)はモンテヴェルディの世俗音楽、これは全曲演奏の一環をなすもの。
異色の作品、日本の代表的なお経をテキストとした 鈴木憲夫「般若心経」。キリスト教関連のレパートリーが多い合唱団が仏教の世界に足を踏み入れます。
そして、柴田南雄「追分節考」。世界的にも有名になったこの曲は日本を代表する合唱曲の一つとなっています。 民謡を基盤としたシアターピース、合唱団の実力が問われるところです。
最後は木下牧子 混声合唱組曲「ティオの夜の旅」。私は「日本の合唱団は日本の作曲家による現代曲を演奏しなければならない」と考えます。 「ティオ」が現代音楽書法であるかどうかは異論もあるかと思われますが、現代日本を代表する、有名な合唱曲の一つであることは間違いありません。
これらの曲を通して合唱団の一人一人が人生一 瞬一瞬を輝かせますように、努力した成果が現 れますように。そう願って渾身の棒を振りたいと思っています。

 (2016/1/24) 

指揮・音楽監督 当 間 修 一 

 

一つの合唱団を育成するということはそう簡単なことではありません。
目的をもって集う、しかしそれではその目的とは何か、と問えばそう単純ではないことに気付きます。
音楽が好き、合唱が好き、歌う曲が好き、ステージに立つのが好き、仲間が好き、ということは すぐに浮かびますが、私は考えるのですね。その条件の上に立って、人間が好き、自己を鍛えることに喜びを感じ、自身の成長と人の成長を喜び、 至っては、歴史を刻むことに誇りを持ち、社会に貢献することを誇りとし、音楽を通して自身の人生を大いに謳歌する、そのような目的をと。

今から 28年前、前合唱団(京都グローイング合唱団〜京都中央混声合唱団)より引き継ぎ、「京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団」と改名しての活動です。
モンテヴェルディの作品演奏を骨幹としながら、彼が目指した、音による感情表出表現を探る足跡、歩みです。
京都という土地柄でしょうか、学生や、社会人として働き始めた若い人が集まって来ることが多いです。そしてそれはまた研修や異動といったことで 一定期間離れざるを得なくなったり、団を止めなくてはならなくなるという事態も少なくありま せん。
団を育成するという立場から言えば、なかなか技術的な積み重ねができないという条件です。
「京都 C.モンテヴェルディ合唱団」はそれらの条件の制約を受けながらも長きに渡る28年という年月を経てきました。 その間どれほど、瑞々しさ溢れる演奏に感動し、涙し、メンバーとの音楽を通して慰めと、音楽する力強さを与えられたことか。


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