第53回 定期演奏会
 −モンテヴェルディ 連続演奏シリーズ Vol.53−

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【後援】 京都府 ・ 京都市 ・ 公益財団法人日本イタリア会館


 

◆ C.モンテヴェルディ  Laudate, pueri, Dominum
Domine, ne in furore tuo
 Adoramus  te,  Christe 
 ほめたたえよ、神のしもべ達よ
 主よ、怒って私を責めないで下さい 
 あなたを崇めます、キリストよ
 
◆  J. S. バッハ  『 Singet dem Herrn ein neues Lied 』(BWV 225)
 主に向かって新しき歌をうたえ (モテット1番)
   
◆   津 田 元   岸田衿子の詩による無伴奏混声合唱曲集『うたをうたうのはわすれても』
 南の絵本   移る季節   かぜとかざぐるま
 木の影    雪の絵本   うたをうたうのはわすれても 
 
◆   千 原 英 喜      混声合唱のための   『 方 丈 記 』
T ゆく河の流れは絶えずして U たましきの都のうちに
V 夜もすがら  W 知らず、生まれ死ぬる人 
 
◇   ア ン コ ー ル
  -  当 間 修 一     (この愛しきものに より)『 君を慕い恋うる歌 』
  - C.モンテヴェルディ 『 Cantate Domino canticum novum 』


  • 指 揮:   当 間 修 一
  • 合 唱: 京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時:  2014年 11月 15日(土)
            開演 … 17時 00分
           (開場 … 16時 30分)

  • 会 場:【 カトリック衣笠教会 (北区衣笠御所ノ内町4)
     
  • 入場料:      (前売)  (当日)
    •  一 般  ¥2,000 / ¥2,200
    •  学 生  ¥1,500 / ¥1,700
    • 高校生以下 ¥  500 / ¥  500

  
Flyer; the 53rd Concert
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◇・- ◇・- ◇・- 演奏にあたって -・◇ -・◇ -・◇
 

「CMC-Kyoto」Nr.53 定演
 演 奏 に あ た っ て

 (2014/11/15) 

指揮・音楽監督 当 間 修 一 

「歌う」ってどういうことだろうとも考えます。独白するかのように静かに歌う。人に聞いてもらうわけでもなく感情の欲するままに歌う。また逆に人に聞いてもらうことを目的として得意の歌をうたう。仲間達の結束や意気を揚げるために歌う。
では初めに戻るのですが、合唱とは何でしょう? 私は思うのですね。それは歌うことを自身で楽しみ、人と合わせることを喜び、その結果をステージから多くの人に聴いて頂き、心の共振、共感の中で人生の一コマを感動で共に満たす、ということだと。人間としての共通項とは美しいハーモニーだと信じています。音楽が音楽として魅力を持ったのは美しい響きにある、と信じてきました。自然に根ざした美しい響きの中で人間の世界を表現したいと思っています。
「京都C.モンテヴェルディ合唱団」は今、その道程を歩きつつあります。団員も一時に比べ増えました。入ってきた若者たちは「歌好き」です。練習を通じて今までに無い芯ある響きを出しつつあるのではないかと感じています。
今回のプログラムはその更なる高みの節目となるだろうとの思いで選びました。それぞれの解説はここでは省きます。演奏の前に少し経緯をお話させていただく際に触れることができればと考えています。
再来年、2016年5月 再度のイタリア演奏旅行が決まりました。
日本の音楽を紹介しようと思っています。そしてイタリアの伝統の音楽を彼の地の人たちと共に楽しみたいと思っています。
今日の演奏は第二回イタリア演奏旅行への第一歩です。ご来場下さいました皆様と共に合唱を楽しむことができることを切に願いながら、渾身の演奏を目指したいと思います。

合唱とは何だろう、と時々立ち止まって考えることがあります。
学校とか、どこかのサークルで体験した合唱が忘れられなくて歌っている人たちかもしれません。経験など無く、ある日突然、未知なる世界に飛び込みたくなって歌い始めた人たちかもしれません。
共通していることと言えば「歌が好き」「好きになりたい」ということでしょうか。世の中には一人で歌うことがままあっても、幾人かが声を合わせて歌う、それも「ハモらせて」歌うなんてそう普通のことではないですね。ハモらせるには他の人の存在が必要です。そして他の人がいればそう好きなように歌って良いというわけにはいかないのですね。私たち日本人は一人で歌うことが多い民族でしょう。合わせを楽しむのはそれに比べれば極少数です。
経験で言えば、少し前までは人(ご近所や、職場で)に「合唱をしてます」とはなかなか言えなかったとメンバーから聞いたことがあります。言った時の反応は「え!(っと驚く)」に「??!」だったとか。しかし、すでに合唱漬けとなっている人たちの反応は違いますね。その人たちは「合唱に填(はま)ってしまった」とよく言います。それだけ魅力的、やりがいのあるということの表現だと思うのですが、この感覚、合唱が好きな人たち同士ならば当然至極な会話なのですが、よく見るとちょっと特殊な仲間達の寄り合い的な風情があると思うのですがどうでしょう。少なからず趣味の世界はそういった特徴があるものですが、本人たちがその意識が薄い分「特殊な」感覚が強まります。

 


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