第51回 定期演奏会 |
文化庁 |
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- 千原 英喜 『 君 や 忘 る 道 』(良寛相聞 より) -C.モンテヴェルディ 『 Cantate Domino canticum novum 』 |
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−・−・− 演 奏 に あ た っ て −・−・− | ||||
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(2014 / 1/ 11) 指揮・音楽監督 当 間 修 一 | ||||
「京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団」第51回定期演奏会に ご来場くださいましてありがとうございます。団名にもありますように、 イタリアのバロック時代を切り開いた巨星、 クラウディオ・モンテヴェルディ(Claudio Monteverdi)を紹介することを目的として 活動している合唱団です。 まだまだ進化途中の合唱団ですが、これまで既に多くの曲を「連続演奏」 という形で演奏してまいりました。 今回はその中でも異彩を放つ「セスティーナ」を取り上げます。この曲は
モンテヴェルディのオペラ「アリアンナ」で主役を演じることになっていた
カステリヌッチャ(17歳) が
曲完成を間近にして病に倒れ、帰らぬ人となったことを悼んで作曲されたものです。 二曲目は J.S.バッハのモテト。バッハも我々にとっては大事なレパートリーです。 バッハを歌う、それは音楽の楽しさであり、そして極限までに自身の身体と向き合える という喜びでもあります。
| 対位法がそうですし、器楽的な速いメリスマ唱法がそれです。 バッハによって音楽の視野が広くなることは間違いありません。 音楽の音響性、構成、そして力強い表現法を楽しんで頂ければと思うのですが、 合唱団にとっても「声とは何か」を学び得る貴重な体験でもあります。 バッハは300年を通じてそれを伝えようとしています。 邦人曲は人気の曲を選びました。「今」を表現する団でありたいと思っています。 様々な古典の名曲から学び得たその体験を通じて、「今」を表現できる団に なってほしいという願いでもあります。まだまだ整っていないところも露見する演奏ではありますが、 着実に実力をつけていると確信していま す。若手も入団し、活気も出ている練習はこちらも真剣勝負です。 二年後の海外演奏も視野に入れての演奏会。団にとっても大事な 第51回の演奏会となりました。
充実のプログラムだと思っています。今日お出でくださった皆様に楽しんで頂ければと
切に願うと同時に、未来へと向かう合唱団に温かい ご声援を頂くことができれば
それに勝る喜びはありません。 |