第42回 定期演奏会
−モンテヴェルディ 連続演奏シリーズ Vol.42−

当団では以前 “Regalino di Musica”と題したシリーズの演奏会を開催しておりましたが、キリスト教会 をお借りしての演奏会は、それ以来 ほぼ 10年ぶりとなります。 今回のプログラムは、会場に相応しく 全て無伴奏(ア・カペラ)の構成となりました。 特に 3つの宗教作品は、受胎と慈愛/信仰と賛美/受難と悲しみ… と、それぞれ異なる場面を取上げております。その1つ1つの「想いと祈り」を皆様にお伝えする事ができれば幸いと存じます。   新緑萌える季節に・初めての会場で、“新生”京都 C.モンテヴェルディ合唱団としての一歩を踏み出します。 皆様の ご来聴をお持ちいたしております。

*後援* 日本聖公会 京都聖マリア教会 


 ♪   *****      『 Ave Maria 』を集めて
Thomás Luis de VICTORIA 作曲
Francisco GUERRERO 作曲
Jacob CLEMENS non Papa 作曲
Franz BIEBL  作曲
( 1548 〜 1611 )
( 1528 〜 1599 )
( 1515?〜1555? )
( 1906 〜 2001 )
:スペイン
:スペイン
:フランドル (現・ベルギー周辺)
:ドイツ ※)三重唱+混声四部 編成版

 ♪ C.モンテヴェルディ  『 Messa a 4 voci da cappella 』(1651)
“4声のミサ曲 (1651年)
Kyrie / Gloria / Credo / Sanctus (-Benedictus) / Agnus Dei

 ♪ ハインリッヒ・シュッツ   『 Passions Motetten 』
   “受難モテット”( SWV 56 -60 )
 

 ♪   木下 牧子   『アカペラ・コーラス・セレクション』より
めばえ ・ いっしょに ・ ロマンチストの豚 ・ 鴎 ・ 祝福

 ♪ アンコール
   - 木下 牧子        『 夢見たものは 』
   -C.モンテヴェルディ    『 O Primavera 』
   -C.モンテヴェルディ 『 Cantate Domino canticum novum 』


  • 指 揮 :  当 間 修 一
  • 合 唱 :京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時 : 2009年  5月 24日(日)
           開演 … 17時 00分
          (開場 … 16時 30分)

  • 場 所 :【 日本聖公会 京都聖マリア教会

    *京都市バス(丸太町通) 「岡崎道」   停留所 すぐ
    *京阪電車 (鴨東線) 「神宮丸太町」 東へ徒歩 約15分

  • 入場料 :     (前売)  (当日)
    •  一 般  ¥2,000/¥2,200
    •  学 生  ¥1,500/¥1,700
    • 高校生以下 ¥  500/¥  700

おかげさまをもちまして、このたびの演奏会のチケットは完売いたしました。これに伴いまして、予定していた当日券の販売も 取り止めとさせていただきます。
ご来場を予定されていた皆様には大変申し訳ございませんが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。次回公演のご来場を心よりお待ちしております。
なお次回公演は、11月8日(日)に京都府立府民ホール「アルティ」にて クラウディオ・モンテヴェルディの大作「聖母マリアの夕べの祈り」を演奏する予定です。

Flyer; the 42nd Concert
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( PDF , 120kB )


 
−・−・− 演 奏 に あ た っ て −・−・−
音楽監督・指揮 当 間 修 一 
 新生「京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団」となりました。  今回から新しく生まれ変わったと謳うのですが、その理由は団員の構成に因ります。

 前身(「京都中央混声合唱団」)の合唱団から指導を引き受けた私。その合唱団が培った成果を 基盤として「京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団」を新設、新しい道を歩み始めよう との発足でした。
 当時は大阪の「大阪H・シュッツ合唱団」も基礎作りの真っ最中、ハモリの良かった新設合唱団に入って実地体験させようとの思惑で 数人の団員が「掛け持ち団員」となりました。
 少年少女合唱団での基盤を持つ前身の合唱団は「音楽の芯」に少し弱さを感じさせたものの、ハーモニーは 私にとって充分に魅力的でした。
 当時は団員も少なかったということもあって、大阪からのメンバー参加は両団にとって、また それぞれのメンバーにとっても有益だったと振り返ります。 彼らが加わって、もう永い時間が経ちました。
 加わったことで正直、団が少しぎくしゃくとしたこともありました。距離的、活動の度合いなどで スケジュールが滞ってしまうといったこともありました。不満が生まれ、意見交換が行われ、調整が続きました。 そしてその経緯のなかで「掛け持ち組」が ゲストのような立場から、真に合唱団員として迎えられたという経緯は感動的でした。
 そういった軋轢を乗り越えての活動、その成果は確かなものとして実を結んだと思います。また それらの実は信頼をも生み出したと思います。彼らと共に創り出した音楽は私にとって、誇りです。また 全団員にとってもその活動は自負できるものとして記憶に残っていると信じます。

しかし、ここに来て私はさらに一歩進めるべく、敢えて厳しい状況を作ることを団員に提案しました。

 大阪からのメンバー(掛け持ち組)の撤退です。役目を終えて大阪に戻ります。
(若干名はこの演奏会のために残っています)
 そして今、ここに「京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団」が新生として産声をあげました。
 新しい響きづくり、確信となるアンサンブル、安定した団運営、全てが新たな第一歩を踏み出しています。 「京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団」が独自の「色」となって、京都での文化向上、地域活性のための 一助となれば、との決意です。 どうかご声援を頂けますようよろしくお願いいたします。

【曲目についても若干のコメント】
新生合唱団、第一回目の演奏会として選びましたのは 全て「ア・カペラ」曲。
『 Ave Maria を集めて 』は、ビクトリア、ゲレーロ、ノン・パパ、ビーブル によるマリア賛歌。四人の作曲家の祈りが表現され、お伝えすることができれば嬉しいです。
モンテヴェルディ『4声のミサ曲』(1651年)は 連続演奏を継続する一環として取り上げました。 合唱音楽の「源(みなもと)」ともなるミサ曲。ラテン語、典礼、様式、そして 祈りとしての歌、それぞれが課題となる項目ばかりです。新生合唱団の基礎固め といっていいでしょう。
H. シュッツ『受難モテット』(SWV56 -60)は 敢えて表現力の深さ、バロック的音楽語へのアプローチとしてこの第一回目に取り上げました。シュッツの真摯な祈り、巧みな作曲法による構成が 表現できればと思っています。
木下 牧子 『アカペラ・コーラス・セレクション』から 「めばえ」「いっしょに」「ロマンチストの豚」「鴎」「祝福」を選びました。日本語の合唱曲として 難度の高い曲です。お出でくださった皆様に その難しさとしてではなく、音楽や言葉の美しさ、楽しさを伝えたいね、とメンバーに話をしました。そう伝われば いいのですが。


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