第41回 定期演奏会
−モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol.41−

1992年(9月)からの "モンテヴェルディ連続演奏"も、いつの間にか40回を超えました。 今回は"最も高名な"マドリガルではないかと思われます アリアンナの嘆き、5年ぶりの演奏です。 テゼオ(テセウス)のミノタウロス成敗を手助けした後、海岸に置き去りにされてしまう ミノス王の娘・アリアンナ(アリアドネ)の悲恋。 浄瑠璃の筋書きあたりにも似て(感情表現は、さすがに かなり違うお国柄のようですが…)、私たちでも共感し易い題材かもしれません。
さて、他のステージは少し“意外性”の展開です。 コンクールへの参加は全く行ってこなかった当団なのですが、 メンバー各人の(過去への)思いを少し込めて 課題曲・選択曲 をキーワードに選んでみました。今こうして取組んでみると、 コンクールで取上げられた "当時の"感覚とは、また少し違った感慨で向き合っているように思われます。皆様のお耳には、どのように 届きますでしょうか?
秋…最も良い季節の京都で、皆様にぜひご来聴をいただければと、お待ちいたしております。


 ♪ ウィリアム・バード   『 Mass for four voices 』
“4声のミサ曲”
Kyrie / Gloria / Credo / Sanctus / Benedictus / Agnus Dei

 ♪ C.モンテヴェルディ   『 Lamento d'Arianna 』
“アリアンナの嘆き”
◇《モンテヴェルディの本棚:モンテヴェルディ作品の資料 》のコーナーに、全文対訳がございます。

 ♪  〜企画ステージ〜     「コンクール課題曲」を集めて
  Quo, nate dei  <曲> H. シュッツ
  博物館の機関車 <曲> 池辺 晋一郎
  海はなかった  <曲> 廣瀬 量平
  ひとつの朝   <曲> 平吉 毅州
  わが里程標   <曲> 平吉 毅州
   河 口    <曲> 團 伊玖磨

 
   Agnus dei    <曲> W. バード
  ある真夜中に  <曲> 千原 英喜
(モテット)  (1984, JCA ・混声)
<詞> 筒井 啓介 (1973, NHK・高校)
<詞> 岩間 良樹 (1975, NHK・高校)
<詞> 片岡 輝  (1978, NHK・高校)
<詞> 片岡 輝  (1981, NHK・高校)
<詞> 丸山 豊  (1986, NHK・高校)

−以下 2項目は、ご参考の情報です。−   
(4声のミサ曲)(1982, JCA ・混声)
<詞> 瀬戸内 寂聴(2007, NHK・高校)

 ♪ 千原 英喜        混声合唱とピアノのための組曲  :<詞> 瀬戸内 寂聴
『ある真夜中に』
 1.愛から悩みが生まれ 2.この星に生まれて 3.寂庵の祈り 4.ある真夜中に

 ♪ アンコール
   -   千原 英喜    『 寂庵の祈り 』  〜無伴奏での演奏を行いました〜
   - C.モンテヴェルディ 『 Cantate Domino canticum novum 』


  • 指 揮 :  当 間 修 一
  • 伴 奏 :  木 下 亜 子 (ピアノ)
  • 合 唱 :京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時 : 2008年 11月9日(日)
           開演 … 15時 00分
          (開場 … 14時 30分)

  • 場 所 :【 京都外国語大学 森田記念講堂
     
  • 入場料 :     (前売)  (当日)
    •  一 般  ¥3,000/¥3,200
    •  学 生  ¥2,000/¥2,200
    • 高校生以下 ¥  800/¥1,000

Poster; the 41th Concert
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( PDF , 272kB )


【 演 奏 曲 の ご 紹 介 】

W.バードの「4声のミサ曲」は、イギリスの作曲家らしい陰影に富んだ名曲です。 静謐で美しい響きの中にも弾むようなエネルギーに満ちたリズムが 随所に顔を出します。

C.モンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」は5年ぶりの演奏。 目まぐるしく変わるテンポと曲調のうちに愛憎渦巻く女ごころを歌い上げます。 恨み言を言いつのってもどこかカラッとして明るいのがイタリア的です。

NHKと合唱連盟の過去の課題曲を集めたステージでは、オールドファンには 懐かしい青春のひとコマ、若者には新鮮な、粒よりの曲をお聴きいただけます。 「採点される」ことを意識したような演奏でなく、その曲の魅力を存分に引き出した 堅苦しくなくて楽しいステージを目指しています。

千原英喜先生の「ある真夜中に」は瀬戸内寂聴さんの描く濃密な愛の世界を ベースに千原先生の悦びに満ちたメロディが流れ、果てはベートーベンや ラフマニノフもひょっこり顔を出します。 あなたも団員と一緒に濃厚な愛の “千原ワールド” で溺れてみませんか?

(コンサート委員長:笹川)


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