−モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol.18−
サンマルコ大聖堂,宮廷,港,酒場,空の青,海からの風,そしてそこに住み・ 生きる人びと。ヴェネツィアの「文化」は、数限り無い要素が渾然となって生み 出されたものに違い有りません。 その懐の深さを音楽で体現する人、 モンテヴェルディ。 この演奏会では、彼の生んだ音楽の幅の広さに挑戦します。 『ヴェネツィアの響き』
C.モンテヴェルディ マドリガル集
- 第4巻より
- Longe da te cor mio わが心の人よ,あなたから遠く離れて
- 第5巻より
- T'amo mia vita 愛しています!わが生命の人よ
- Troppo ben puo この暴虐な愛の神は
C.モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り
(通奏低音伴奏の編成による演奏) - Vespro della Beata Vergine (1610) -
アンコールとして以下の曲を演奏いたしました
C.モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り
7声編成の Magnificatより最後の2節 Gloria Patri
Sicut erat
C.モンテヴェルディ Cantate Domino
◎「聖母マリアの夕べの祈り」について、詳細な
演奏構成の記録を まとめてありますので、
合わせてご覧下さい。
- 指 揮 : 当 間 修 一
- 器 楽 : アンサンブル・シュッツ
- 独 唱 :Sop. 倉橋史子,山川美弥子
Ten. 若山良雄,阿部剛
Bas. 長井洋一,淺野毅彦- 合 唱 :京都C.モンテヴェルディ合唱団
思いの他“静かな”挑戦の始まりです2年前、私達(京都モンテ)単独での演奏に取り組んだ時、モンテヴェルディ 随一の「大曲」を演るという気負いや緊張感が、かなりあったように思います。 (会場も、オープン間もない“京都コンサートホール”を初めて経験すること になり、なおさら緊張が大きくなる要素だったのかもしれません。)
今回は…
思いの他“淡々と”練習が始まりました。 さすがに、指揮者の口から“Vespro” の言葉が洩れた瞬間は、練習会場が騒然となりましたが…。 この2年間に、 いろいろと取り組んできた経験、前回(2月8日)の演奏で1step上のレベルに 手が届きかけた実感、そういったものが「落ち着いた取り組み」の感触に繋がって いるのかもしれません。でも、「もう2度めだから簡単な取り組み」なんてことは、全くありません。 止せばいい(?) のに、マドリガルとの抱き合わせなんですから!(作曲者が同じ だからって、目的も作りも全然違うのですよ! Vesproを作るのにかまけて いたら、マドリガルの仕込みが間に合わなくなる恐れだって、ありありです。)
いまの「落ち着いた」感じから、慌てず騒がず でも 緊張感を次第に盛り上げ ていって、7月にはすばらしい演奏をしてみたいものです。 会場は、ある意味 で「手馴れた」ALTIです。音響効果を狙って どんな舞台配置を考えていく のか、今から楽しみでもあります。
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