第21回定期演奏会

−モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol.18−


『ヴェネツィアの響き』  

サンマルコ大聖堂,宮廷,港,酒場,空の青,海からの風,そしてそこに住み・ 生きる人びと。ヴェネツィアの「文化」は、数限り無い要素が渾然となって生み 出されたものに違い有りません。   その懐の深さを音楽で体現する人、 モンテヴェルディ。 この演奏会では、彼の生んだ音楽の幅の広さに挑戦します。

   C.モンテヴェルディ    マドリガル集

  • 第4巻より
    •  Longe da te cor mio  わが心の人よ,あなたから遠く離れて
  • 第5巻より
    •  T'amo mia vita     愛しています!わが生命の人よ
    •  Troppo ben puo    この暴虐な愛の神は

   C.モンテヴェルディ    聖母マリアの夕べの祈り

   (通奏低音伴奏の編成による演奏)  - Vespro della Beata Vergine (1610) -


   アンコールとして以下の曲を演奏いたしました

   C.モンテヴェルディ    聖母マリアの夕べの祈り

       7声編成の Magnificatより最後の2節   Gloria Patri
                            Sicut erat

   C.モンテヴェルディ    Cantate Domino


◎「聖母マリアの夕べの祈り」について、詳細な
  演奏構成の記録を まとめてありますので、 
  合わせてご覧下さい。




【 Web 管理人の独り言 …練習雑感… 】

1998. 3/1
思いの他“静かな”挑戦の始まりです

2年前、私達(京都モンテ)単独での演奏に取り組んだ時、モンテヴェルディ 随一の「大曲」を演るという気負いや緊張感が、かなりあったように思います。 (会場も、オープン間もない“京都コンサートホール”を初めて経験すること になり、なおさら緊張が大きくなる要素だったのかもしれません。)

今回は…
思いの他“淡々と”練習が始まりました。 さすがに、指揮者の口から“Vespro” の言葉が洩れた瞬間は、練習会場が騒然となりましたが…。  この2年間に、 いろいろと取り組んできた経験、前回(2月8日)の演奏で1step上のレベルに 手が届きかけた実感、そういったものが「落ち着いた取り組み」の感触に繋がって いるのかもしれません。

でも、「もう2度めだから簡単な取り組み」なんてことは、全くありません。  止せばいい(?) のに、マドリガルとの抱き合わせなんですから!(作曲者が同じ だからって、目的も作りも全然違うのですよ!  Vesproを作るのにかまけて いたら、マドリガルの仕込みが間に合わなくなる恐れだって、ありありです。)

いまの「落ち着いた」感じから、慌てず騒がず でも 緊張感を次第に盛り上げ ていって、7月にはすばらしい演奏をしてみたいものです。 会場は、ある意味 で「手馴れた」ALTIです。音響効果を狙って どんな舞台配置を考えていく のか、今から楽しみでもあります。


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