第20回定期演奏会のご案内
−モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol.13−


     トマス・タリス      宗教小品を集めて

クラウディオ・モンテヴェルディ  マドリガルを集めて
                 “アリアンナの嘆き”

 林 光(曲)/宗 左近(詞)  “ 月・わたし・風 ”


指 揮:    当間 修一           
ピアノ:    木下 太陽           
合 唱:京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団
【 京都府民ホールALTI 】
京都市営地下鉄「今出川」下車 烏丸通り南へ徒歩10分
まだ残暑のきびしい時候であるかもしれませんが、秋の気配を感じられる夕べにできればと、 考えております。 連休の中日でもあります。 ごゆっくりお楽しみください。


【非公式版曲目案内】

Webの管理人からコメントです。  正式なご案内は、当日のプログラムを御覧ください。

 タリス作品の演奏曲目 

やはり「お国柄」なのでしょうか? タリスの作品の“陰影”のある響きは、歌い慣れた モンテヴェルディの作品とは、明らかに違っています。 1つの演奏会の中で、頭を切り替えて 歌い分けることが課題となるかもしれません。

 マドリガルの演奏曲目

演奏スタイルをどうするか!? マドリガルを、“…らしく”演奏するには、やはり 小人数アンサンブルなのです。 (指揮者も、実行するかどうか迷っていた ようですが…)先日の合宿で決断。 曲目はすべて5声部作品で、1パートだいたい3人 (一部2人)の構成で取り組みます。 第1.2巻の作品は「組曲」的な連作ですので、 同じグループの担当です。 さて、こうして分けて見ると面白いもので、やはりグループごと の“色”の違いが出てきます。(「実力者」何人かは、ほとんど全グループに出ずっぱりだっ たりするのですが…、それだけじゃないのですね。) この「色」の違いが吉と出るか? 演奏当日をご期待ください。

 アリアンナの嘆き

この“アリアンナ”に取り組むのは、何度目になりますでしょうか? モンテヴェルディ自身 によって合唱編曲される前の原曲は、ギリシャ神話から題材を得た「悲恋」の物語をオペラに 仕立てた作品であったそうです。(オペラ形式作品の源流でしょうか。) 残念ながら、この オペラ作品の資料は散逸し、長年の研究でもその全貌は明らかにはなっていないようですが、 合唱編曲版の中にその“劇的な”面影をかいま見ることができそうです。

 月・わたし・風

………「ながらへば」のさいしょの、この三行を読んだのが、宗左近さんの、「百人一首」に もとずく一連の詩を知ったはじめであった。 「戦いが起こった日 友が死んだ日」という 一行で、単なる百人一首パラフレーズとはちがうなと直観した。………
( 林 光氏の「初演によせて」より抜粋:1992 8/1 混声合唱団ローレル・エコー演奏会 )

【各曲に対応する「百人一首」の歌を、ご紹介しておきます。】
月がある  … なげけとて 月やは物を 思わする かこち顔なる わが涙かな
                (西行法師)
この世は暗い… 人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思うゆゑに 物思ふ身は
                (後鳥羽院)
ながらへば … ながらへば またこの頃やしのばれむ 憂しと見し世ぞ いまは恋しき
                (藤原清輔朝臣)
日が落ちた … 世の中は つねにもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも
                (鎌倉右大臣)

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