第58回 定期演奏会

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【後援】 京都府 ・ 京都市 ・ 公益財団法人日本イタリア会館 


 

 〜モンテヴェルディ連続演奏シリーズ Vol. 58 〜
 ◆C. モンテヴェルディ
マドリガル集 より》
 Troppo ben può
 Che dar più vi poss'io
 O come è gran martire
 - この暴君、愛の神は -
 - 何をこれ以上 あなたに捧げよう -
 - おお、なんと大きな苦しみか -
 
 〜ルネサンス 愉悦の名曲〜
 ◆ T.L. de ビクトリア   聖土曜日のエレミア哀歌
 
 
 〜 合唱団が選ぶ合唱曲 〜
 ◆  寺 嶋 陸 也
◆  木 下 牧 子
◆   林 光 
 風になりたい  (詩: 川崎 洋 )「風になりたい」より
 ほのかにひとつ (詩: 北原 白秋)「夢みたものは」より
  祈 り    (詩: 宮沢 賢治)「岩手軽便鉄道の一月」より
 
 
 ◆  信 長 貴 富
 
女声合唱とピアノのための 世界中の女たちよ
1. 花こそは心のいこい(詩: 福田 須磨子)
2. たくさんの私   (詩:  篁 久美子)
3. 温かいシチュー  (詩: 近藤 めいり)
 
 
 ◆  鈴 木 憲 夫   混 声 合 唱 曲  永 訣 の 朝 (詩: 宮沢 賢治)
 
 〜 ア ン コ ー ル 〜
 ◆   J. ラター
◆C. モンテヴェルディ
永遠の花 / A FLOWER REMEMBERED
Cantate Domino, canticum novum

 


  • 指 揮:   当 間 修 一
  • ピアノ:   木 下 亜 子
  • 合 唱: 京都クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団

  • 日 時:  2017年 1月21日(土)
            開演 … 18時 00分
           (開場 … 17時 30分)

  • 会 場: 【 京都府立府民ホール  A L T I  】
    −京都市営地下鉄(烏丸線)「今出川」駅 出口6から南へ徒歩 5分

  • 入場料:      (前売)  (当日)
    •  一 般  ¥2,800 / ¥3,000
    •  学 生  ¥1,800 / ¥2,000
    • 高校生以下 ¥  800 / ¥  800

Flyer; the 58th Concert
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◇・- ◇・- ◇・- 演奏にあたって -・◇ -・◇ -・◇
 

 生誕450年を今年迎える「クラウディオ・モンテヴェルディ」(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi, 1567年5月15日-1643年11月29日)。その連続演奏を行なっています。モンテヴェルディの傑作はオペラですし、宗教曲では何と言っても我々が言うところの「ヴェスプロ」、〈聖母マリアの夕べの祈り Vespro della Beata Vergine〉ではありますが、毎演奏会では、あまり演奏の機会がない、しかし歴史的にも重要なマドリガーレをその主な対象として連続演奏を行なっています。
 マドリガーレはもともとパート1人で歌うアンサンブルですが、今日では合唱曲としてパート複数名で歌われることが多くなっています。 今回は少人数での合唱、それを指揮者なしで演奏します。少しでも元のアンサンブルの特徴が表現に表れますように。そう意図して組んだものです。

 毎回ルネサンスの名曲を楽しんでいただこうとするステージは、ルネサンス期最大の作曲家の一人、スペインのトマス・ルイス・デ・ビクトリアの作品から「エレミア哀歌(土曜日)」を選びました。
 純粋ハーモニー、模倣形式の妙味、深い精神性、それを追求したいとの思いで選曲しました。各パートの独立性と全体との調和、そのバランスが難しいのですが、それが合唱としての真髄だとの確信ゆえに、そのような様式で臨みたいとメンバーには話をしています。

 合唱団が選ぶ曲。今回は3つの作品を選んでくれました。それぞれにその世界を持った個性的な曲です。メッセージソングとしての内容も十分。どのような演奏で示してくれるか楽しみです。

 今回は女声合唱を加えたいと思いました。それで、信長貴富さんの「世界中の女たちよ」です。実に高い興味と共感をもって、そして我が女声陣の熱き演奏をと期待してこの曲を選びました。
良い曲です!

 最後のステージは鈴木憲夫さんの名曲、「永訣の朝」。妹の死を目前にした宮沢賢治の思いを綴ったその詩に多くの作曲家が音楽を付けています。どの曲も、詩が持つ魅力を余すことなく表現するものとして評価されていますが、私にとってはその中でもこの曲はとても大事な「合唱曲」として刻み込まれているものです。1975年に作曲、その後42年という長い月日を経て、なおも生命を保っていることができているか?それは私をも試されていることなのかもしれません。無類の賢治好きであることを明らかにしている私ですが、その共感、実の感覚として音楽を作ることができるか、真摯に渾身の棒を振りたいと願っています。
 

指揮・音楽監督 当 間 修 一


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